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誰でもお気軽にコメントどうぞ。過去記事や微妙に趣旨ずれてても気にしない系のかりょです。
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「……雨? それは星とは違うの?」
「違うよ。星は人を殺すけれども、雨は植物を育て人を潤すんだ」
そう言われても、降星世代の妹には全く想像が付かない。

「雨が降ると、どうなると思う?」

 どうなるんだろう?
雨が降るという事は、星が降らないという事だ。これはスゴイ。スゴイ事だ。なんてとんでもないことを、兄は考えるのだろう。
「全然分からないよ」
「だめ、考えて」
 いじめられたかのように、妹は困った顔をした。
「僕らにはお金はない。身分も土地もない。僕らにできる事は考える事だけなんだ。何もせずに泣く事だけは絶対にだめだ」

 妹は兄に応えたくて、必死で考えた。
「星が降らないなら……安心して外を歩ける」
「そう!」
「走れるし、寝転ぶことだってできる」
「いいぞ、その調子だ!」
「皆で手をつないで、抱き合ってキスだってできるよ!」
「よくやった!」
 兄は優しく妹を抱きしめた。褒められて、妹は誇らしさで胸がパンパンになった。

「僕は考える事をやめない」
 兄はどこか遠くをまっすぐ見つめて言った。
「僕は決して、生涯、黙って泣いたりしない」

 兄は一生、その通りに生きた。
話をしたその夜、兄妹たちの居た防空壕に星が降って、妹は片足を、兄は命を失ったのだ。



「隊長、決断を」
 部下に急かされて妹はハッとした。一瞬、懐かしい約束が脳裏を過った。
ただひたすらに考え、そして考えた事を話し続ける内に、妹に十年が刻まれた。
泣かない女。鉄の反乱者。片足の女隊長。
 片田舎の防空壕から救出された小娘が、とうとう、星を降らすこの兵器の足元までたどり着いたのだ。

 笑わない鉄の隊長は、しかし内心は重責に押しつぶされそうだ。
でも、彼女は決して考えるのをやめない。兄と約束したのだから。
 あらゆる可能性を考えて、考えて、考え抜いた。その結論はすでに出てる。
あと必要な物は、それが間違っていた時の全ての責任を背負う覚悟だけだ。

「……構えろ! 右から三番目を撃て!」
「はい!」
 マズルフラッシュから着弾まで、永遠とも思えるほどの時間が過ぎた。
ごく軽い音がして、だが、それだけだった。
 失敗したのだ、と誰もが、妹さえもが思った。

 だが。
ぶるり、と巨大な機械が震えた。ぐらぐら、と揺れ、そして。
ゆっくりと兵器は地表に落ちて来た。接地面から天上へ、兵器の表面を波が駆け抜け、そしてあちこちがパチパチと火花を立て、自重に押しつぶされるように崩壊していく。
 あとから音が来た。
兵士たちが身を伏せ、衝撃波に揺さぶられる中を、妹は義足で戦車をつかみ、片手で顔を覆って耐え抜いた。

 降星世代。
時代の名前さえ変えるほど人の生き方を支配した巨大兵器は、撃ちぬかれたその、たったひとつの弱点である蟻穴から、とうとう崩壊した。
 砕けて壊れて燃え尽きて、やっと沈黙した。

 ぽつ、ぽつぽつ。 反乱軍を何かが叩いた。見上げたら、それは水滴だった。
その名前を妹は知っている。
それこそが、雨粒だった。降星世代に、はじめて、星以外のものが降った。

喝さいがあがった。
人々は初めて見る雨の中、狂ったように笑い、抱き合いキスをして、走り回り快哉を叫び、何も恐れずに堂々と寝転んだ。

「あの時の質問に、やっと答えられるよ」
 妹は雨の降る空を、ただじっと見上げた。
「雨が降ったら……泣いても誰にも気づかれないで済むんだ」
 泣かない女は、雨の中、しばらく黙って泣いた。

 そして、不意に、手にした杖で戦車をガンガンと叩いた。
「いつまでもはしゃぐなお前たち! さあ、後始末だ!」
 鉄の女に率いられた兵士たちは、飛び上がって走り始めた。

 もう星は降らない。
ついに時代の名前を変える事が出来たのだ。

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おハルさん主催の「#台詞交換遊び」に参加させて頂きました!
今回のテーマは「雨」。
テーマに沿った台詞を持ち寄り、それをあみだで交換して、各自SSを作る……という遊びです。

私は「雨が降ったらどうなると思う?」をいただきましたー!

700文字程度まで、ということで、参加時はこれを4.5ツイートほどに縮めました。
が、フルバージョンが見たいという声にお応えして発掘してきたのに、加筆訂正しましたー。
これで1400文字ちょいですね?! 長いな!

なかなか普段はこういった作り方をしないので、面白かったですー。
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お引っ越しの為に掃除をする
→段ボールひと箱、過去の小説が出てくる
→ノータイムで廃品回収にしようと思ったけど
→やっぱりデータにして保管しておくべきか……?
→しかし黒歴史だろwww 残してどうすんのwww
→でも捨ててしまったら、こいつらを書く為に過ごした時間はどこに行くのだろう
→いやいやwww その時間が今につながってるからwww 無駄にはなってないww
→そんじゃあ、見たい人が居ればってことで……
→ついったーで10人からレス返って来たら出すと言う
→11人から来た
↑イマココ


しゃけ様、なかの様、おやま様、かーりんちゃん、さうさい様、
おハルさん、かずきちゃん、ニコりん、稲毛延珠‏様、はたけ様、まさおたま、
そして、広報だけしてくださりやがりましたばどめんさん、るるちゃん、
ありがとう、
そして、オボエテロwww

というわけで、ガチの上から5冊目拾ってきましたwww
これ、たぶん小学生高学年くらいの奴wwww

ちなみにこの時のペンネームは、炎樹(えんじゅ)でした。
enjuたまや、延珠様とお揃いですねwww‏
篠崎夕子は、女優に変身する瞬間を誰にも見せない。

 企業秘密なのかと聞くと、魔法使いだからだと、笑って答えた。
 実際、衰え知らずに美しくはあるが、30後半にさしかかろうという篠崎が、たった5分別室に行って帰って来た時には、10代半ばにしか見えない美少女「ユーコ」になっているのは、まさしく魔法のようだ。いや、本当に魔法なのだから、この表現はおかしいのだが。

 ちょっと失礼と断って、別室の中に、本当の篠崎が隠れていないかと、探してみたが、もちろん出てこない。
 篠崎の変身部屋には、床に大きな魔方陣が書かれているくらいで、これといったトリックも見つからなかった。
「あなたも変身させてあげましょうか」
 篠崎が笑って言うのを、記者は丁寧に断った。現代人として、それが普通の反応であると思いたい。


 なぜ魔法にこだわるのか、と聞いた記者に、篠崎は指を組み、少し考えて答えた。

「魔法は、不便です。
材料にお金がかかるし、仕込みに時間もかかる。
誰にでもできるわけでもない上に、できないことも数多い。
本当に魔法を使って、映像を撮るより、火薬やワイヤーを使ったり、SFXを使った方が、ずっとそれらしく、見た目も面白く出来るんです」

 実際、ハリウッド版の姉妹作「マジカルリーナ」には、魔法使いも多少出演しているが、魔法表現には主にSFXが使用されている。

「現代日本において、魔法は衰退産業です。
なにより、受験や就職活動でわずかな時間も無駄にはできない10代~20代の青少年たちに、数年間の魔法学習は厳しいと思います。
でも、だからこそ、現代の魔法使いには、魔法を次世代の若者に伝え、魔法使いになりたいいう気持ちを持ってもらう。
そういう使命があると思うのです」

 篠崎は、19歳からの4年間を、魔法学園で過ごしている。そこで学んだのは、主に変身と治療の魔法だと話す。

「私は、子供の頃、毎週早起きしたり、学校から走って帰ったりして、
『魔法使いセリリン』や
『魔法戦隊マジソルジャー』、
あるいは『エルフの召還師』や
『獣人ヴューイの物語』
などを食い入るように見ていました。
そういう先達の努力があったからこそ、今の私があると思っています。
魔法で出来ることは、ほとんど全て科学で補えるようになった今こそ、そういった番組が必要だと思います」

 近年話題になった物語、「ポリー・ハッター」について聞いてみると、篠崎は苦笑して答えた。

「魔法使いが主役の物語が、ここまでヒットするのは、とても嬉しいことだと思います。
魔法が、学ばなければいけないことだということも、よく表現できています。
でも、よく出来すぎていて、ちょっと心配ですね」

 どういうことでしょうか。

「魔法学園は、その存在をあまり公表したがっていないようですから。
ご存知でしょうか? あちらで撮った写真は、魔法使い以外には見ることができないんですよ。
ですから、あんなふうに非常に事実に近い表現は、規律に触れてしまわないかと、ハラハラしてしまうんです」

 魔法学園を模したSNSについても聞いてみると、篠崎はますます声を潜めた。

「そういったシステムで、魔法使いのことに若い人たちが興味を持ってくれるのは嬉しいことだと思います。
私以外にも、魔法という文化が廃れていくのを憂えている人がいることを、心強いことだと思います」

 一時間の取材の最後に、篠崎は女優「ユーコ」から、魔法使い「マジカルユーコ」への生変身を見せてくれた。
「このことは誰にも言わないで。魔法は秘密と一緒に存在する」の、いつもの台詞と共に。

「アナタの願いをかなえます。マジカル・マジカル・エヴォルーション! マジカルユーコ、ただいま参上!」

(記者:山西志づ子)

【参照】
『魔法少女マジカルユーコ』 毎週日曜朝7時より TVマギにて放映中
『魔法使いセリリン』昭和60~61年 魔法少女シリーズとして放映されたアニメ
『魔法戦隊マジソルジャー』昭和61~62年 魔法戦隊第4期シリーズ
『エルフの召還師』昭和58~63年 異世界アニメの先駆的存在。TVマギより今春、再放送決定
『獣人ヴューイの物語』 昭和53~55年 少年ホップステップにて連載されていた漫画を、実写化したもの。

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今日、3年?4年?前に書いたソレンティア小説が出てきたので、
その流れで久しぶりにソレンティアを見てみたら、新入生歓迎キャンペーンをやってたので、ステマしてみます。
興味がある人は招待メール送るよ!
ソレン友人には、読んだ覚えのある内容かもしれませぬ。

なんか、アレですな。
これ書いた当時はまどマギもまだなかったし、なのはも見てなかったですな。
そう思うと不思議な感じがします。

ソレンティアはなりきりSNS。
突然死のないRP。
その内、人狼RPと掲示板RPの違いをまとめてみたいと言いつつ、ずっと言ってるだけのかりょさんでs……
いや、その内。きっとその内。
何年か前にもやった気がしますが、かーりんちゃんがやってたので、便乗。
この間の星海SSを突っ込んでみました。

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<文体診断結果>

■一致指数ベスト3
名前 一致指数
1 浅田次郎 62.3
2 遠藤周作 61.4
3 直木三十五 59.9

■一致指数ワースト3
名前 一致指数
1 三木清 21.3
2 有島武郎 25
3 井上靖 26.7

■文章評価
評価項目 評価とコメント
1 文章の読みやすさ A とても読みやすい
2 文章の硬さ E 文章が硬い
3 文章の表現力 A とても表現力豊か
4 文章の個性 A とても個性的

■得点詳細
        粗点  偏差値
平均文長 33.69 / 44
平均句読点間隔 14.69 / 43
特殊語出現率 17.28 / 71
名詞出現率 32.26 / 59
動詞出現率 7.74 / 36
助詞出現率 25.7 / 29
助動詞出現率 10.64 / 43
ひらがな出現率 41.53 / 22
カタカナ出現率 7.57 / 119
異なり形態素比率 37.79 / 76

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異なり形態素比率ってなんぞー?
と思ったら、「文章中で一度しか出てない形態素の割合」だそう。
つまり、違う表現をしたら下がるってことかな?

前やった時は、「文章の読みやすさ」が低くて悔しかった覚えがあるので、
今回リベンジを果たせたと思っていいかな!
文章の硬さは……まあ、SFなのでこんなもんでしょう。
個性的は……褒め言葉なのかなぁ……??


文章書きさんは、やってみてはいかがでしょう!
http://logoon.org/
惑星ドゥーベのロゴが書かれた箱の尻を指先で叩くと、煙草が一本頭を出した。
 前歯で咥えて引き抜いたところで、目の前に浮かぶ投影型モニタ内にて、ナタリー副長が半眼をしているのに気付いた。
 銀河帝国の金紋章の入った軍帽の下、ゆるやかなウェーブがかかった栗毛が、彼女の頬に影を作っている。

「艦船内規程により、艦隊機内は禁煙です。バーケンヘッド船長<キャプテン>」
「火は付けていないぞ。どうやらコロニー内にライターを忘れて来たようだ。……コイツがないと口寂しくてな」

 バーケンヘッドは乾いたフィルタを舌先で押し、煙草を咥えたまま言い訳をする。
右目を覆う黒眼帯を、意味なく直してみたりした。

「吸いすぎはお身体に障りますよ、船長。
 ……司令官は、母星に帰るまでにバーケンヘッド船長が積荷を全部吸ってしまうだろう、と笑っておられました。お代金は給料から天引きだそうです」

 ナタリーの忠告に、バーケンヘッドは黒ヒゲを撫でて苦笑する。
 歯型のついた煙草を指で摘み、渋々箱に押し戻した。深緑に金縁の制服、その胸ポケットへ押し込んだ。

 バーケンヘッドの目の前。
 副長の映るモニタの横に、別なモニタが勝手に開く。

「そうそう。タダでも加齢臭ェんだから、自重したほうがいいぜ、船長<キャップ>」
「ケツの青いガキは黙ってろ、見習い」
「見習い言うんじゃねえ! ルドルフ様だ!」

 灰青のぼさぼさ髪の青年が喚くモニタを、バーケンヘッドはうるさそうに押しやる。

 ……出撃数分前だが、緊張はしていなかった。
 よくある状況。よくある戦闘だ。
 格納庫の巨大スクリーンには、到着予定の惑星アルフェッカの映像と、そこに合成された航路図、その進路を塞ぐようにして遭遇予測の艦船群アイコンが映っている。
 デフォルメされた旗は、黒字に金と赤。通商同盟だ。

 通称同盟は、現代において宇宙図を奪い合う四勢力の内、銀河帝国に隣接する宙域に領土を持ち、常に小競り合いを繰り返しているライバル勢力である。
 だが、アルフェッカは暫定国境ドゥーベよりも、かなり銀河帝国寄りの惑星だ。
 お客さんは随分突出した場所まで出張って来ている。きっと、腕に覚えのある戦略家の艦隊に違いない。

『零番から伍番の全艦船に通達します。間もなく遭遇です。
 フォーメーション位置に付いて下さい』

 三枚目のモニタが浮かんだ。
 銀髪に青い目。銀河帝国の癒し系オペレーター、シーナだ。
 インカムに細い指先で軽く触れ、語りかける間も、彼女はモニタの向こうの計器類に忙しく視線を走らせている。
 バーケンヘッドは、腹から声を出し、チームの部下達に号令した。

「壱番艦、出撃用意!」
「了解、船長<キャプテン>!」
「ラジャー、船長<キャップ>!」

 現代の艦隊機は、3機1組での行動が世界基準である。1組合わせて、この艦隊の壱番艦だ。
 小型の艦載機は、戦艦よりも攻撃力は低いが、機動力は随一だ。
 バーケンヘッドが手慣れた順で、パチパチリとスイッチを操作すれば、かすかな振動のみだった待機モードから一転、グレイハウンド──猟犬の名の艦隊機が目を覚ます。
 ……残念なのは、ここにあるのが手を油汚れで真っ黒にしてチューンしたいつもの愛機ではなく、ごく一般的な市販品であることだ。
 量産のイオンスラスタの唸りは、お上品すぎて味が無い。

「壱番艦弐号、準備完了しました」

 副長ナタリーが報告する。
 今日も襟元までボタンをしっかり留め、濃緑の征服にも赤いスカーフにも乱れひとつない優等生。

「壱番艦参号、準備かんりょー」

 対するこちらの見習いは、ボタンがその任務を果たしていないし、帽子もスカーフもどこかへ置いてきたらしい。
 ……まあ、船長のバーケンヘッドからして、襟元を緩めているのだから叱り様がないのだが。

「壱番艦壱号、準備完了。
 壱番艦全機、異常なし」

 いつでも出撃出来ることを伝えると、オペレーターのシーナは少し眉を下げて、モニタ越しのこちらに頭を下げた。

『司令官に代わって、お祈り申し上げます。
 ……どうか御無事で』

 バーケンヘッドは、肘を締めた敬礼でそれに応える。
 非戦闘員が退避してから格納庫が排気され、巨大なハッチが開いていく。重い音がしているのだろうが、真空では何も届かなかった。
 ただ、グレイハウンドの低い振動だけが腹に響いて。

『壱番艦、出撃お願いします!』
「壱番艦、出撃!!」
「「了解!<ラジャー>」」

 司令官代理のシーナの号令を受けて、バーケンヘッドが指令を下す。
 三機の艦隊機は、バーケンヘッドの壱号機を戦闘に、星の海へ発進した。
 小型軽水炉が叫び、キャパシタが笑い、イオンスラスターが補佐をする。真空の中、プラズマ化したキセノンの輝きが散り、すぐに後方へ去った。加速の重力が、身体を座席に押しつける。
 しかしそれは真空を駆ける翼を得て解放された合図。
 多くの艦載機乗りは、この味に取り憑かれる。



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ちょっと飽きてきたので、一旦保存して中断。
んー、修正したい点がいくつか。
自分用にめもめも。

・オリジナル要素説明くどい
→んー、星海やっていない人にまで説明しようと思ったらどうしても。
登場人物の外見とかは、公式発表の時はもっと削ってもいいかも。
・科学説明くどい
→このへんはスパイスと思うのだけど、ちょっとスパイス臭すぎるよね。
ここはもうちょっとなんとかしよう。
・スピード感もう少しどうにかならないかな?
→伏線を突っ込もうとしたらどうしても……でも、なんとかしよう。
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