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積んでる小説を消化なう。

僕の魔剣がうるさい件について1~4
 宮澤伊織・著 CH@R・絵 角川スニーカー文庫


なかなか面白かったです。
「これはゾンビですか?」系統の頭の緩いラノベかなーと思っていたら、
意外とちゃんとしたバトル小説でした。

インテリジェントアームは、ストームブリンガーの頃から好きなんですよねえ。
この作品の魔剣は、剣型じゃないのがほとんどでしたが、
人ではないからこその価値基準、思考回路がきちんと描かれていて、
その「人間じゃない頼もしさ」と「恐ろしさ」がなんとも堪らんでした。

特に解説もいれずにさりげなく、人格じゃなくて、「刃格」になってたりなどのセンスも好き。
魔剣が使い手を軽蔑する時の言葉が「なまくら」だったり、
意思ある武器であるからこその言葉選びも良かったですね。

魔剣たちの名称も、かっこいいですねえ。
中心人物の、夜来たる<ナイトフォール>はダントツとして、
凍月(いてづき)、虚数など、やっぱり銘は大事です。

ただ、「魔剣から出てきた女の子に罵られて~」云々のあらすじを、そのまま期待して、
タカビーな女の子を予想してたらがっかりするかな。
この夜来たるはなんだろう……、ツンデレじゃないし、女王様でもなくて、
……うーん、素直ツン?
現実に傍にいられたらうっとおしいだろうけど、見てる分には可愛かったのです。
主人公とのボケツッコミも、あざとらしくなくていいコンビでした。

イラストはそんなにうまいわけではないけれど、
可愛いし、キャラや衣装デザインはセンス良かったな。
無駄にぱんつ見えすぎですけど。
乳袋すごすぎですけど。
謎に衣服が透けすぎですけど。

ラストの落ちはちょっと弱かった気がするし、無理もあった気がしますが、
これはこれで軽く読めて良かったです。
いい意味でラノベらしいラノベだったかな。
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イスカリオテⅠ~Ⅶ 三田誠・著 岸和田ロビン・絵 電撃文庫


面白かったですよ。
半身浴のお供に、一気読みしちゃいました。

タイトル買いなんですが、実は後から、この作者あんまり好きじゃなかったことに気付きまして。
レンタルマギカの作者さんなんですね。
レンタル~は1巻だけ読んだんですが、支持されてるほど面白いとは思えなくて、そのままでした。

が、これは1巻読んで続きが気になったので、ブックオフで残りも入手。
最初は低速だったんですが、3~4巻あたりから一気にきましたね。
6巻で最終決戦と見せかけて、7巻で真の完結編という構図はずるい(笑) 途中でやめられないですね。

物語の根幹は、タイトル通りのイスカリオテ=過去の聖人の奇跡を再現するための衣服で、
もうこの設定一本を最後まで貫くのがお見事。
その設定も、表から使って裏から使って、裏返したのを更に別の裏返し方をして、縫い目ほどいてまた使うという気合いの入れよう。
ほんとこの作品のタイトルは「イスカリオテ」以外ありえないでしょう。
よくこの設定を描き抜いたと思います。

ちなみに、
現実の某救世主教(名前こそは出てこないものの、ほぼそのもの)については、
私は、その主義には納得できなくて、あまり好きじゃなかったりします。
確かに功も大きいんだろうけど、罪も大きいと思うので。
ただ、それを題材にしての芸術作品は大好物すぎて、自分の中で複雑です。
宗教画も宗教音楽も宗教建築も堪りません。
そんな立場の私には、いい感じに崩してるこの作品は読みやすかったですよ。

作者の文章表現的にはちょいちょい気になるところがあって、
「まさか~ではなかったのか?」
等々、読者の代弁のような神の視点のような謎の解説文とか、苦手でした。
軽快な全体のなかに、たまに借りて来たみたいな無駄に重厚な文章が入ってきて、なんだこれ、菊池秀行っぽと思っていました。
とはいえ、そうそう他の作者っぽとか言うの良くないよね、自分の知識の狭さを露呈するだけで恥ずかしいよね、と思っていたら、
あとがきの最後の最後に、「菊池秀行を読みながら~」と書いてあって芝不可避でした。
正解でしたよ! というか、プロなら影響されないで下さいよ! いや、目指したいところが分かるのでいいけど。

ただ、章前に一番重要な伏線を持ってくる基本はしっかりしていますし、物語としてもどんでん返しに続くどんでん返しは巧いですね。
しかも、一個の謎を引っ張らず、サクサク開示してしまう。
おっしゃ、この設定、推理出来た! さあどこまで伏せて引っ張る気かな……
と思ったら、想像以上にさらりと説明されてしまって、これで一冊書けるよ?!と衝撃うけちゃいます。
というか、これは1巻1話と見せかけて、7巻で1つの物語なんでしょうね。
通して読むのがいいシリーズ。

異能を使った迫力のバトルシーンも良かった。
素人がどれだけ運か良かろうと、プロには勝てない残酷さ、
そのプロでも天才に勝てない苦悩。
そのあたりの葛藤もバトル物として美しい。

「7つの大罪」という敵は、もう使いつくされてるし、こちらも見飽きてるんですが、
ただの名前だけじゃなくて、深く掘り下げられてあったのも良かったですね。
そして、大罪を敵として設定しておきながら、それをぶち壊す思い切りの良さね。

伏せ字、伏せ文章についてはどうなのかな。
いいのか悪いのか、判断に迷いました。
「そこであることを提案した~云々」とか、「実は──なのですと言った」、とか。
だいたいどんな物語でも一回は出てくるだろう伏線ですが、この作品ではこれが頻発する。
必要なのは分かる。全部隠すのではなく、一部を隠してほぼ見せるのは伏線の位置が分かりやすくて、助かるといえば助かる。
あと、さっきも書きましたがあまり引っ張らずに明かすのもストレス溜まる程ではない。
でも、やっぱりどうしてもひっかかるんですよねえ。

人物については、もう少し掘り下げられたんじゃないかなと思います。
男性キャラの強さと弱さの作り込みに対して、女性キャラが薄いですね。
世界を巻き込んだ戦いという設定にしては、登場人物も少なすぎます。……ここは、あとから後方支援のサブキャラについても光が当たっていって多少の改善が見られましたが。
あとは、機械人間萌えとしては、ノウェムは人間臭すぎますね。
そこまで人間臭く出来るなら、機械の不器用さからくる発言の文章構成ミスっていう設定もどうにか出来るように思うんですが。……可愛いからいいですけど。

イラストの岸和田ロビン氏はうまいですね。
ちょっと他では聞いたことのない名前なんですが、構図の独特さや表情、服のしわなんか好きです。
文章内では「なんということない修道服だ」「白いイスカリオテだ」という程度の説明しかないんですが、いい感じに中二カッコイイです。
ただ、イラストの使い回しと、カラー口絵でラフ画を載せちゃうセンスは理解できません。
特にカラー口絵でラフ画ね! 斬新すぎるですよ。ダメな方に。
最終巻の口絵は、一枚は描きおろしですが、その裏はこっそり、すでに使った白黒画を二色刷りに直しただけ。手抜きすぎです。
よほど忙しくて描きおろせなかったんでしょうか。どんなイラストレーターですか。

個人的には、結構映像向けの作品と思いますね。
レンタルマギカに続いてこっちもアニメ化すればいいのにな。
二次創作の元になりそうな男性陣も揃ってますし(ぁ
私は、動物ならだいたいなんでも好きですが、
やはり、自分の家のペットの可愛さは格別ですね。

今は、猫と金魚とヒョウモントカゲモドキ(と、その餌)を飼っていますが、
なかでも、トカゲはなかなか同じ趣味の友人がいなくてですなー。
自慢したくても、あまり場所がないというのが実情です。

そんなわけで、数少ない爬虫類両生類オーナーさんとは、ペット話になると盛り上がるわけですが、
その方が、アオジタトカゲを飼いたいと言っておられまして、
以前、他の所の子を触った経験から、
「アオジタかわいいよ! 無表情で近づいてきて、おもむろに噛むから可愛いよ!」
とお話ししたところ、
「やだかわいい!」
と共感して頂けて、きゃっきゃしていたわけですよ。


……と、
ここでふと疑問に思いました。
これが犬ならば、
「うちの子噛んで来て可愛いよ」
とはならないはずですよね。
「飼い犬に手を噛まれる」という言葉があるくらいですから、
噛む犬は、一般的には可愛くないと思うんですよ。

では、なぜ「噛む爬虫類」は可愛いのか?
これって不思議じゃないですか?
「噛むから可愛くない」と、「噛むから可愛い」のラインはどこにあるのか?

よし、ちょっと考えてみましょう。
単純に考えると哺乳類か爬虫類かの違いですよね。
順番に仮説と検証をしていきましょう。
とりあえず、「犬」と「爬虫類」で対比してみますか。



仮説1) 危険度の差

日本でペットとして飼える種類なら、一番大きな蛇に本気で噛まれたとしても、穴が開くだけです。トカゲは歯が細かい種がほとんどなので、広いけど浅い傷です。
どちらも数日で治ります。
対して、犬が本気で人を噛んだら腕がなくなります。
つまり、犬が人を噛んだら深刻な事態ですが、爬虫類が噛んでも「はははこいつめー」で済みます。
だから、噛む犬は可愛くない。噛む爬虫類は可愛い。

……しかし、これ、ワニはどうなるです?
ワニも爬虫類ですが、種類によっては噛まれたらガチで死にますよねえ。
また、マムシなど毒蛇もガチで死ねます。
あとはカミツキガメですか。あれも指が無くなると聞きますね。

ふむむ、ここは関連性なしと考えるべきでしょう。


仮説2) 希少性の差
犬が人を噛むという話は、別に目新しくも何ともありません。
が、トカゲに噛まれるというのは、普通はなかなか出来る経験ではありません。
珍しい事態になっちゃった!嬉しい!というのはどうでしょうか。

ただ、珍しい事態が必ずしも嬉しいものとは限らないですよね。
私は今までゴキブリに噛まれたことはないですけれども、ゴキブリに噛まれたら嬉しいかと想像してみると、全くそんなことはなかったぜ。

この説はちょっと関係はあるかもですけど、保留。


仮説3) 元気がある証拠だから

これは前2つよりあるかも。

犬猫やだいたいの哺乳類は、お腹が空いたら嫌いな餌でも渋々食べます。
餌があるのに飢え死にするということは、よっぽどでない限りありません。

対して、爬虫類両生類の中でも頑固な種類や頑固な個体は、食べ慣れない物・今まで食べた事が無い物は、一切食べません。それこそ死ぬまでです。
食事を完全に拒否して、餌がそこにあるのに餓死します。

昔の封建社会の話ですけれども、
主君が間違った道に進もうとした時、家来がそれを諌めるために切腹して自害することがあったそうです。
「諌死」と言うそうなのですが、なんとなくそれを思い出します。
飼い主にとって、ペットが死ぬということは、やっぱり何を置いても一番悲しいんですよ。
死ぬことによって、飼い主が間違っていたことを気付かせる、
なんかそれに似ています。
……いやたぶん、人間側の勝手な想像ですけども。


しかしながら、
爬虫類両生類の中でもたまに、餌が変わろうが見覚えがない物であろうが、
平気でパクパク食べる子がいます。
食べるということは生きてるということであり、健康であるということなので、
当然嬉しいです。

しかも、飼い主の手なんて、見慣れては居ても食べたことがなく、
そして恐らく食べられないのが分かってる物ですよ。
そんなものを食べようと挑戦する=噛む、
これが健康な証拠でなくてなんでしょう。

つまり、噛む子は可愛い。
おお、これありそう。


仮説4) 噛もうが何しようが、親バカにとっては可愛い

あっ……、説明が要らなさそうですね。




総括)
ペットの種類よりも、「噛む意味」に重要性があるのではないか、という結論になりました。

犬猫が噛むのは、「攻撃」である事が多く、だから噛まれても嬉しくない。
野生動物や野生の爬虫類が噛むのは、「防衛的な攻撃」で、だから噛まれると恐ろしい。

ペットの爬虫類両生類が噛むのは、餌と間違えただけで、だから健康っぷりと、うっかりさんなところが可愛い。
犬猫や他の動物でも、親愛の意味で、甘えて噛んでくるなら可愛い。


うちのヒョウモントカゲモドキは可愛い。
寝てても起きてても可愛い。
よほどお腹がすいてるときだと、まれに餌と間違えて噛まれますが、ちっちゃいので全然痛くないし可愛い。
可愛い。
うちの子可愛い。何してても可愛い。
小学4年生の姪H子と、その友達の小学5年生S子ちゃんと、
二匹の怪獣を連れて、キッザニア 甲子園へ行ってきました。

キッザニアは、子供の職業体験パビリオン。
その目的は、「子供の自主性を育てる」ということのようで、なるほどーと共感しましたので、
せっかくですから、到着以前の、行動計画や電車移動まで本人たちに決めさせる事にしました。
もう高学年ですし、2人ですし、ある程度は出来るかな、ということで。
なんせ最近は10歳のことを、ハーフ成人とかいうらしいじゃないですか。

そんな感じで、事前に教えたのは、

・出発駅、乗り継ぎ駅、到着駅
・片道にかかる時間
・帰宅すべき時間の最遅ライン
・当日の持ち物(水筒・携帯・お財布・メモ)
・当日の服装

……のみ。
後は、前日の「作戦会議」で、当日起きる時間から、すべて決めさせました。

ルールは、
・困った時は駅員さんやスタッフさんに聞いてもいい。
・それでも分からない時は私に聞いてもいい。
ただし、聞くたびに、「やっぱりハーフ成人じゃなくて子供だったんだな」とみなす。

というわけで、私は基本的に後ろからついて行く感じで。

姪は物怖じしない性格で、駅員でもスタッフでも気軽に呼びとめてなんでも聞きます。
しかし、人の話を半分しか聞いていません。
S子ちゃんは姪より1つ上なのですが、恥ずかしがりで見知らぬ人とはなかなか話せません。
が、人の話はちゃんと覚えています。
……そんな感じのデコボココンビで、割と相性はいいようでした。

前日準備しておけ、と言ったのを守らず、朝バタバタして、自分たちで決めた出発時刻を守れなかったり、
数回迷ったり、たくさん回り道はしたものの、目的地へは30分遅れ程度で到着。
姪たちの成長を実感したり、駅員のプロ意識の高さを思い知る旅でしたなー。
あと、道行く人の親切さと。
子供の2人旅だと思ってでしょうか、姪達がキョロキョロしていたら皆さん声をかけてくださって、
私は後ろで、あ、すみませんすみませんと思っていました。
おせっかいといえば大阪人と思っていましたが、兵庫県もいいところですね!


「中のパビリオンは人数制限があって、たとえば一人は今から始められるけど、
もう一人は30分後……みたいな事もあり得るけどどうする?」
「その時に決める」

……という会話を前日にしていたのですが、
最初のパビリオンからまさにその状態でした。あるぇ。

おかげで、2匹の怪獣はそれぞれ自分の好きな体験を、相棒を気にせず回れて楽しそうでしたが、
カメラマンの私は2人の間を行ったり来たりで大変でしたよ!

姪の将来の夢は薬剤師だったので、薬局で体験。
他には、運転免許証、レンタカー(&ガソリンスタンドのお客さん)、ブティックなど。

S子ちゃんはシェフだったのですが、食べ物関係のパビリオンがほとんど予約で受け付け終了していたので、ソフトクリーム屋さんくらいしか出来ませんでした。
他は、占いの館、大使館、ラジオ局のミキサー、新聞記者など。

人見知りのS子ちゃんはあまり回れないんじゃないか、と心配していましたが、
最初こそ低速だったものの、エンジンかかってきたら、物すごい勢いで攻略していました。
やっぱり1歳上なだけありますねえ。


キッザニア東京と違って、
スポーツ関係や動物関係はないようでしたね。
案外狭かったですが、子供の足では広かったようなので、丁度いい広さかもしれません。
人気はやっぱり、消防士、寿司屋、飛行機操縦士&フライトアテンダント、電車運転手あたりでしょうか。
うちの怪獣どもはその辺には興味がないようで助かりました。


そんなこんなで、保護者兼カメラマン、疲れましたが楽しかったですよ。
運転免許証、キャッシュカード(どちらもキッザニア内でのみ通用)など、
形のあるものが残ったのもいい思い出です。
怪獣たちにも、将来を考えたり、自分で決めることの大事さが伝わっていればいいですね。
いい写真があったのでもうひとつ。



この時もまだ波が高いですね。
浜辺に居る人と比べてみると、波の高さが分かりやすいと思います。



※ご注意※

泳ぎが苦手な方や、お子様連れの方、お酒を飲んでいる方は、
波の荒い日には泳がないようにしてくださいね!
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