そろそろまとめないと端から忘れそうなので(・∀・;)

　まあ、ドナー登録の経緯はこちらを見て頂く事にしましてですね。

で。
　その候補者に決まりましたって、お手紙が来たのが、登録から一年以内の事でした。
　ドナー登録したって、一生提供しないまま終わる人も多いと聞いてたので、びっくりはしつつも、なんとなーく選ばれる気はしてたので、まあそうかなっていう感じでした。

　今回、提供の開始から終わりまで何人もに、
「どうしてドナーになったの？」
って、何度も聞かれましたが、逆に私としては、
「どうしてドナーにならないのです？」
って聞きたいですね。
　だって、ならない理由がなくないです？

　せっかく人が人を助けられるシステムがある国に生まれて。別に大したお金もかからないし、労力も大していらないローリスクハイリターンですし。
だもんで、私は普通の事を普通にしただけなのに、周りが大騒ぎしてて、眺めてる感じでした。
みんな、おおげさだなあ。

　そんな訳で、ドナー提供の意思は変わりませんよと返送しましたら、しばらくして電話がかかってきて、健康診断等の打ち合わせに。
まあ、私が健康じゃなかったら、まずはそっちを治せって話ですからね！
　ここで私に担当さん（コーディネーターさん）がついたそうで、色々お話を窺いました。
　この段階では、候補者は最大五人居るそうで。
まあ、私になるだろうなという予感はしつつも、まだこの時点では職場や家族には言わず。

　まずは総合病院で、健康診断・詳細な検査を行いました。
なにせかりょさん、体のトラブルといえば、花粉症くらいの健康優良児でしてな！
しかも病院嫌いなので、こういう機会に見て貰えるのはありがたいです。
まあ当然何も出なかったんですけどね！

　で、家族代表を連れてって最終合意。これにハンコ押したら、基本的に以後、提供拒否は出来ません。
これには、たまたま親が、弟夫婦の出産で東京の家に住みこんでましたので、伯父に付いてって貰いました。
　まあ、私もそうなんですが（）、長子って真面目で責任感強くてですね。
「この子に何かあったら、俺は妹になんて謝ればいいんや……！」
　とか言ってる伯父見ながら、大げさだよー！って思ってました。
気持ちは分からないでもないですが。

　実は、うちの母もそんなに進んで賛成ではなくてですね。
ドナー登録の際も「登録したら殺されるかもしれないよ！」（※死んだ人間からは骨髄取れないので、殺されることはありません）とか、前時代定期なことを言ってましたからね。
　特に今回、患者さんが年上だと聞いてから、
「健康な人を危険にあわせてまで、まだ生きていたいん？！　もうええやん！」
みたいな事を言うのです。
　せやかて、うちのオトンの享年より下やで。
まあ、私が言いだしたら聞かないと言う事は分かってるので、母も伯父も最終的には黙りましたが！

　そういうわけで、伯父に捺印してもらい、先生が聞きます。
「最後に何か質問や疑問などはありますか？」
「あの……先生……。この子、酒好きなんですが……提供までの期間、飲んでも構いませんか？」

　最後に聞くのがそれなんかーい？！？！？

　いや、酒呑みにとっては重要なことですけどね？！
……暴飲でなければ大丈夫、というのが先生のお答えでした。


続く