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誰でもお気軽にコメントどうぞ。過去記事や微妙に趣旨ずれてても気にしない系のかりょです。
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東京まで!

夜行バスで大阪→東京。
とあちゃんに道案内をお願いして、ビッグサイトへ!



楽しみすぎて、何度も何度も天気予報を確認してたのですが、
予報通りの快晴!
暑いくらいでした!

実は、薄い御本祭り、初めてなんですよー。
一応、去年、大阪のインテであった人狼のプチオンリーに遊びに行きましたが、
何も予備知識を入れずに行った私は、到着した後もしばらくは、それが薄い御本祭りだと気付いてなかったのでした……(ノ∀<)
なので、ノーカンということで。

大きい荷物は駄目、戦利品を入れる手提げバッグが必要、小銭が必要……というお話を聞いていたので、荷物は最小限で。
お金は一万円を全部崩して全て千円札に!
これが全部万札だったら、私ちょーお金持ちじゃんっていうくらい、お財布ぱっつんぱっつんでした(小並感)
あと、棒金も持っていきました。500円棒金(二万五千円)と、100円棒金(五千円)。
売る方じゃなくて、買う方なのに、棒金wwww
カバン超重かったですww
私ってホント馬鹿……と思いつつも、この話、誰に話してもウケたので、これはこれでいい経験でした!

なんと前日まで準備してた宝の地図(チェックしてたサークルさん一覧)を忘れるというポカをやらかし、開演前の並んでる間に、ついったを睨みながらマークを……。
とあちゃんのマップのチェックマークが大変な事になって行くのが、横で見てて面白かったです!

お互い、お目当てが違いますので、中では自由行動で。
すごい!!
お話には聞いていましたが、会場が物凄く広い!!!
そして、その広い会場にいっぱいサークルさん! そしてもっと一杯の参加者さん!!!(お客さんとは言わないそうです)

こんなにたくさん創作活動してらっしゃる方が集まるなんて、感動です……。
私も一応は、創作畑にずっと居るのですが、ずっと遠くから見る専だったので、凄い以外の感想が出てきませんでした……。

が!
そうこうしてはいられません。
買い逃したら、絶対に後悔する御本は真っ先にゲットせねば!と向かいます。
ああ~~~~~嫁だけで一冊埋め尽くされたアンソロなんて、こんな素晴らしい物がこの世に存在してていいのでしょうか~~~~~~!!!
噂で聞いてた「最後尾で札を持つ」という、伝説のしきたりも経験出来てとても嬉しかったです。

あと!!
ツイッタでいつもこっそり見させて頂いてる作家さんの、ナマモノを見られて、とても嬉しかった!!
信じられないんですよ!!
あんな際どかったり、大変な妄想を流されてたりする方が、ものすごい美少女だったり、優しげなお姉様だったりするんですよ!! どういうことなの!?!!!?
「ファンです!」とか「いつも見てます!」とか、「エロイ呟き大好きです!いいぞもっとやれ下さい!!」とか、お会い出来たら言いたいと思ってた事はあったのに、緊張してしまって、結局買うだけ買って逃げて来てしまいました……。
二次会幹事さんにはせめて、この後よろしくってお伝えしなきゃって思ってたのに、やっぱり恥ずかしくてですね○n_

つ、次の機会があればがんばるます……!><

嫁の島は絨毯爆撃して、後は絵柄が好みだったり表紙に描かれてたら即買いしてきました。
二次会・三次会で戦利品を見せて……とか考えてた時代が私にもありました……。
開始後一時間で、こりゃ無理だと確信しました。
薄い御本といえど、絨毯爆撃したらこれほどの重さになるのですね!!!!

でもだって、棒金を持って帰りたくなかったんですよ!
せっかく重い思いをして持ってきた小銭ですから、全部使っていかないと損ですよね?!
というわけで、全部なくなりましたよ、500円と100円の棒金!
私、良くやった!

エコバッグだけでは足りず、予備で持って来てた、イメージバッグまで使うことになりました。
でも、やっぱりキャライメージ物は、皆さん分かって下さって、声をかけて下さるのがとても嬉しかったです!
えへへへへへへ、可愛いよね。このキャラの配色。

最終的に、御本は宅急便で自宅に送りました。
中サイズの箱1つになりました。
後日受け取って、一旦は数を数えようとしましたが、20冊を超えてもまだ半分行ってなかったので、諦めました。
はい!!!私は!!!馬鹿です!!!!

……いやほら、初参加と言うことで、「既に持ってる本を買ってしまう」というダブりの心配を全くしなくて良かったので、つい、
「ここからここまで、全部一冊ずつ!」という大人買いをですな……。
だって、選べなくないです?! その作家さんの絵が好きで立ち止ったんですよ! 全部可愛いんですよ!!
普通のお店なら、「どれがお勧めです?」って聞くんですけど、それも失礼な気もして……。
まあ、でも、聞いても別に良かったかな?と、後からは思いました。
私だって、自分の作品、オススメ聞かれたら「これをまず読んでくれ!」っていうのありますしなぁ……。
次は、そうしますですw


お昼すぎに撤退。
とあちゃんとお昼ご飯を頂いて、次は二次会へ。




新宿からすぐの、雅なお店ですよー。
しかし、団体さんが多かったのか、店員さんがなかなか来てくれなくて、それはちょっと残念でした。

ここなら貰って頂けるかなーと、イメージシュシュ持って行きました。
もはや、歌仙イメージシュシュ作るのは、作業開始する前の集中の儀式みたいになってます……。
そのせいで、増殖しまくっててですな……!!
置き場所に困ってたのです。
持って帰りたくないので、お願いですから貰って下さいと頭下げて来ましたですよ!


これこれ。

「あんまりにシュシュ作り過ぎて、棒にいっぱい刺してるんですよ!」
と解説したら、
「イカリングみたいな?」
と表現して頂いたのが、とてもツボで……ww
それ以降、イカリングって呼んでますwww

同志の皆さんとのお話は色々、楽しかったですー。
皆さんの妄想とか、ゲームの考察、史実のお話など、幅広く色々聞けて為になりました!
お土産も沢山頂いてしまって……! ありがとうございます!

三次会はカラオケオールで!
……でも結局、歌いもせずに寝てしまいました。
残念!



帰りは、横浜のここ……のとなりにあるお風呂屋さんに寄って、ぺっちゃんとお昼御飯食べて、新幹線で帰りました。

そんなこんなで、楽しいプチ旅行でしたー。
皆さん親切で、宝物も沢山ゲット出来て、幸せですよー。
色々と初めてづくしでしたので、失礼な事をしてたらすみません><
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マビノギではがっつり生産の私ですが。
リアルの私も生産大好きです。

もともと、手芸は好きだったのですが、
ミシンを買ってからこっち、ちくちくと小物を作っています。
とうらぶにハマったのも大きいですね。キャライメージ物、楽しいです。





シュシュの他には、巾着や手提げなどはだいたい狙った通りに作れるようになりました。
最終的には、浴衣を作りたいなと思ってるのですが、まだ道のりは遠いですね~。
さて、お待ちかねのハルムトの色々を。
今回も長いよ!!!

 ソレンティアを初めて、最も謎だったのが、機精<ヴェーダ>の存在です。

以下、公式設定(wikiより)
>魔法力によって偽りの命を宿した精霊たちの世界。魔法テクノロジーは、4つの世界で最も進んでいる。
>数百年前までは他種族の支配下にあったが、知能を得た機精人(ヴェーダ)たちが独自の発展を遂げて 他種族を滅ぼし 、今は彼らが支配する世界となっている。
>社会的なヒエラルキーがはっきりと分かれており、上位のヴェーダが下位のヴェーダを奴隷のように酷使している。
>機精人たちの望みは、他の三つの種族のように「命」と呼べるものを手に入れること。つまり命の創造。魔法力とテクノロジーを利用した禁断の研究を進めている、とされる。

>機精人は生殖によって生まれるのではなく、錬金術によって誕生する。
>錬金術を用いて〈創り出す〉という意味においては、フォウス、ナノス、バグスともに同様であり、それ以外の方法で機精人が誕生することはない。


 なんとなくどっかで聞いたような、それでいて大分オリジナルも入ってるような。
「こういうの」っていう具体的な形があるのに、妙に伏せられてるような設定です。
 なので、最初は出来るだけ触らないように遠巻きに見てました。

 ただ、その内、これはなかなか面白い種族なのではないか。
特に被支配階級である、ナノス・ヴェーダが面白い! ……ということで、作成したのが、「ハルムト」です。
 名前は過去のオリジナルキャラから適当につけました。
「ハールムート」っていう、金髪黒肌ショタっ子でしたが、直接的間接的な関係はありませんぬ。自分の中では音がたまたま同じで、意味とスペルが違うっていう認識です。ファンタジーだけど。

 せっかく機精なんだから、ナンバーとか付けよう!と、本名はHALMT322ということに。
ナンバーは絶対忘れる確信があったので、かりょの誕生日4/22からひと月へらした、3/22に。これなら忘れない!
 
 人造人間なんだから、用途がなきゃねーということで、完支援のPCかりょと対比させて、「戦闘用」ということにしました。
複数キャラ使用が出来るゲームは、パーティ組んで戦えるようにするのがマイジャスティスです。
 ……だが、このノリで付けた用途で、後で苦しむ事になろうとは、このときの私は思ってもみなかったのでした……。

 詳細スペックは大分忘れてますがこんな感じ。

・戦闘用ナノス
・戦闘用専門のナノス制作会社「ディアナセイ」製。
 「本能型(ハルムト)」「知性型(ラヴェイ)」「感性型(テュア)」の3種のナノスが主力。それぞれはオリジナルをベースとして製造されている。
・オリジナルハルムト(スピード型のハルムト322と違い、パワー型なので体格が大きい。よって、ディアナは「大きいハルムト」「小さいハルムト」と呼ぶ)には魔法能力がない。ハルムトは一旦出荷されたが、出戻った上に魔法能力が発現したイレギュラー。
・感情の起伏はあまりない。
・顔だちはランダム生成なので、個性がある。ただし、表情筋が少ない上に、表情によるコミュニケーションの重要性を理解できていないので、ほぼ常に無表情。
・飛行パーツと適正あり。思考・全体の調整も、飛行用にデザインされている。ナノスとしてはそんなに大きくはない。ただし、金属パーツが多いので、体重は100kgを超える。それでどうやって飛ぶかって? ふっ、未来の魔法パゥワーである。
・銃器がメインウェポン。実弾銃・エネルギー銃両方使える。
・ロボット三原則に従うが、戦闘用なので、多少の融通は利く。
・フォウス様大好き、フォウス様命、フォウス様に死ねと言われたら死ねる。
・これから取る行動が、フォウスに致命的な傷害を負わせると判断された場合、先回りで全行動がシャットダウンされ、停止する(この会社の全てのナノスにこの仕組みが入っている)
・先制攻撃が許されていない。どんな相手からも、一発食らってからでないと攻撃が出来ない。(ただし、一発くらえば反撃可能)
・魔法は属性攻撃に特化。炎・氷生成は得意。反面、支援や回復は苦手。
・周囲の魔法エネルギーを取り込むか、エネルギーパックで栄養補給する。固形の食事は不要。要人警護などの為、トイレに行かなくていい仕様になっている。熱さ・寒さにも強く、呼吸もしていない。体温も必要ないが、排熱でほんのり暖かい。


 で。
 PCかりょと同じく、全く交流する気がなかったので、最初は、0と1だけで日記を書いたりしてました。
日記の冒頭に経過日数を書いてたのも最初はノリでしたが、後から重要な伏線に。
 他種族とは一定の距離を置いて慇懃無礼に、ナノスとは普通に、上位種族のフォウスにはドM犬として接していました。この辺り、めちゃ楽しかったです!

 で、そうして行く内に、ふと気付いてしまったんですよ。
あれ、この「戦闘用ナノス」って……。世界統一済の未来の法治国家で、要らなくね?って。
ハルムトも自分の存在意義に悩んでましたが、後ろの私もお前の存在意義付けに悩んでましたよ……!
 最終的には、「制作者が変人」「神殺しの剣」でまとめましたが!

 ハルムトをやってて面白かったのが、「公式設定に忠実ですごいね!」って言われること。
なんというか……うん……これほど戸惑う褒め言葉ってなかなかないと思うのですが、どうでしょ。
 現代日本から見て、確かに機精界の階級社会は異常ですよ。下位階級を軽蔑し虐げる上位階級も、それに甘んじる下位階級も。でも、その世界から来た人には、それが普通だしそれで幸せであって、異常なのは他の世界なんですね。
 ところが、「本当の幸せってそうじゃないよ」「目を覚まして。間違えてるよ」って教えてくれるPCのなんと多い事でしょうか。PCレベルでは余計なお世話ですし、PLレベルでは「うん、せやな……でもこれRPなんよ」です(ノ▽<*)
 この辺、かりょでも感じていましたが、ハルムトでは余計にでしたね。
 「ナノスを自分と同じように扱うフォウス」とか、「フォウスを敬わないナノス」とか、いや、学園内ではむしろ人気者でしょうが、機精界に戻ったらどうするです? 変人ですよ? ちゃんとそのキャラのこれまでの20年と、これからの100年考えてキャラメイクしてる??って。

 ……ただ、人狼RP村をやるようになって、「世の中にはRPがとことん出来ない人が居る」というのが理解できて、なんか色々納得出来ました。 
 どっちがいいと言うつもりないです。だって、存在しない「魔法学園の外での整合性」よりも、現在進行形の「魔法学園内での交流のしやすさ」の方が大事ってのも間違いじゃないので。この辺、PLの好みかと。

 ナノスをやってると、PLのエゴが見えてくるのは面白かったですね。
あれなんですよ。ハルムトの異常を認める事は、「自分を否定する事になる」んですね。
なので、多くの人は「自分と同じになれ」と言ってくる。面白いです。
自分の状態が最高で、幸せだから一緒に幸せになろうとしてくれてると思うんですよ。でも、現状で幸せなハルムトには、不幸な人が一緒に不幸に引きずり込もうとしてるようにしか見えません。
 なんといいますか、そう言う人たちって、すごく愛おしい。視界はせまい。狭いと思うのですが、酷く優しくて残酷で、いとおしい。
 幸せってなんだろう、って考えさせられる経験でした。

 はい。
 そう言う訳で、ハルムトメインストーリー&最終イベントはこんな感じでした。


・従属種族であるナノスは、フォウスに望まれなければ生まれない、必要とされなければ生きていけない
 →よって、生きているだけで望まれてるし、必要とされてる!! 超人生楽しい!! 状態。
・コミュニケーション能力不足を指摘される。 →戦闘領域を少し削り、知性と感性を追加。
・バグス3体派遣 →もっと魔法の勉強と戦闘、頑張ろう!
・給料が減る →良く分からないけど、まだ頑張りがたりないようだ。もっとがんばろう! →実際は制作会社の経営悪化
・バグスたちの秘密の相談 →ハルムトが三周目であることがPL視点開示。一周目二周目は自壊(自殺)して終了していた
・バグス3体の内、防御型(=本能型のハルムトに対応)の一体が全損。ハルムトは、自分がショックが受けて居る事が理解できない。
 →フォウス様の後押しを受けて、破損したバグスを廃棄。
・戦闘で破損する事は、戦闘用の下位種族として当然である、と考えつつも、それは何故か?を思い悩む。
・ハルムトは知らなかったが、実は制作会社の経営悪化は、ディアナセイ社製ナノス「感性型テュア」がマスターのフォウスを殺害したからであった。


 で、最終イベント

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<その1>
・全員が武装すれば、武装平和になるんじゃない?と主張。
 →ここでの反論は全て、後に「ハルムト不要論」につなげる為の罠日記。

<その2>
・戦闘用ナノスが、一番フォウス様にとって危険であり、要らないと思ったので、自壊することにしました!
 →きっと皆止めてくれると思ったよ!!(爽

<おまけ>
(周囲の学生たちから、手にした銃の方に視線を向けてしばし。
しばらく腕を上げっぱなしだった疲労など全く感じさせない動きで手首を返した。
銃を下ろしながら安全装置をかけ、ホルスターへ仕舞う)

(足りないおつむを、1年分くらいフルで動かしたら、魔力の蓄積量が目に見えて減って来たので、魔力収集モードに切り替える。
まるで呼吸のように息を一つ吸って、空を仰いだら)

(不思議なほどに青くて明るくて)

……世界に対して、私は無力で無価値なのですね。

(誰もがとっくに気付いている事に、やっと今気付いた)

変革は困難で、戦いは無謀で、答えは誰も知らないのですね。

(もっと若い内に諦めてしまう事を、やっと思い知った。そして)

でも、
今の私は一人じゃないようです。


(十何年物のコアに、3年物のボディ、そして百七十九日分の記憶データ。
アンバランスな存在に、やっと釣り合いが取れて)

俺とこれからも友人で居てくれますか。

(自己をあらわしてした「i」を、「I」に変更するだけの小さな変化。
他言語では違う風に翻訳されるかもだけど)

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 実はハルムトには3つのエンディングを用意していました。

1)機精ED
 誇りを持って自壊するのは、フォウスの役にたつナノスであろう、と思うハルムトにとってハッピーエンドです。ただし、周囲の人にとっては違うと思います。自分だけが幸せなメリーバッドエンドかな。
2)ヒトED
 まあ、9割9分ここに行くと思って居ました。
「ナノス」である事より、「ヒト」としての生き方を選ぶEDです。ハルムトにとってはとても辛いバッドエンドです。ただし、周囲の人にとってはハッピーエンドです。
 とはいえ、これからの学園生活によっては、ハルムトもハッピーになりえるでしょう。エンド、というより、第二シーズンに続く終わり方だと思います。
3)天使ED
 「フラグ」が立った場合に進む隠しEDです。ただし、ソレンティア内でフラグ回収はほぼ絶望的なので、到達出来ないEDという、私だけがニヤニヤするための隠し設定でしたw
 フラグは、別イベント「氷結の魔女かりょ(赤石)に会う」を起こす事です。
 治癒幻惑魔女かりょ(ソレンティアかりょ)は、転生を否定しているので、転生がある、と言われた時に、それがないことを証明する為に幻薬を飲むのですが、この時に前世の氷結魔女かりょが出てくるっていうね。
 とすると、ハルムト側にも前世のヴァーチャーズの意識が蘇るという、割とファンタジーな設定でした。
 ちなみにこれだと、かりょの方のハッピーエンドフラグも立つのですが、結局使わず仕舞いでしたね。まあ、そんなものです。


 ヒトEDについてもう少し解説を。
 一人称が「私」→「俺」に変わるネタはずーっと温めてまして、最後の最後でやっと使えましたわー。
 一周目、二周目のハルムトには友達が居なかったのです。友達を得て、新しい価値観と関係を得て、己の卑小さを思い知った時、ナノスとしてのベストを選ぶ事が出来なくなってしまった。
 これからのハルムトは、従属するのが幸せ、とは思わないでしょう。自分で決断し、選択するのは、恐ろしくて苦しい事でしょう。ナノスであるから、除外されていた苦痛です。しなくて良かった苦労です。
 幸せかどうかっていったら、めちゃくちゃ不幸ですよ! 前世でもずっと苦労してきて、今回ナノスとして生まれる事で感情を失って、やっと手に入れた幸福・平和を、またも手放す事になるので。

 ただ、そっちの道へ導いた友人達をハルムトは信じた。
ナノスの幸福を捨て、友人達の幸福を認めた。
 この日記で散々書いてきた、私が重視する「学園外の整合性」や「公式設定」を、ハルムトが裏切り否定する形ですね。
 PCに全否定されるPLってなかなかないですよね。なかなか良い経験でした。



 最後に、学園終了6時間前?くらいに落としたエピローグを再掲載。
24時終了だと思ってたら、まさかの12時終了で、読んでいらっしゃらない方もいそうですので。


-----------------------------------------

 
部屋に戻ったら、侵入者がいた。
「や、小さいハルムト。私が誰か分かるかい?」
と彼女は片手を上げて言った。

「わが社ディアナセイの創設者ディアナ様と判断します。
お会いできて光栄です」
90度でお辞儀をしたら、
「まあ気楽にしなよ」
と笑われた。

「何か聞きたい事は?」
ハルムトのベッドに踏ん反り返ってる彼女に、
「山ほどあります」
と答えつつ、ハルムトは床に正座する。
生憎とこの部屋に、茶なんていう気の利いた物は無いし、ハルムトにもそんな発想は無かった。

「俺は何故作られたのですか?」
「おや、最初がそれなの。わが社のホームページに書いてあるじゃない」
「安全で忠実な戦闘用ナノス」
「そうそう」
「貴方は何の為に、俺達を作ったのですか?」

茶化すディアナに、重ねて聞く。
彼女は笑みを深くし、身を乗り出して言う。

「鍛冶屋なら、誰でも一度は夢見る事さ。
『神殺しの剣』
つまり……フォウスを殺せるナノスを作りたかった」

流石に直ぐには返答出来なかった。

「……出来ません」
「そうかね」
「不可能です」
「そうかね」
「原則・倫理・思考の三重の安全装置が」
「そうだね」

彼女は楽しげに両腕を伸ばす。

「小さいハルムト。
ロボットの多くは三原則に縛られるけれど、お前らも例外じゃない。
戦闘用であるから、先回りシャットダウンの安全装置を埋めてある。
そして、生体特にフォウスに対して攻撃する事を忌避するように思考が組まれてる」
「はい」
「でも、ついにやってくれた奴が居るんだ」

その意味を考えて。

「……それはマズイのでは」
「そうマズイ。最近わが社の業績が落ちてるのも、お前に対する仕送りが渋くなったのもそれが原因だ。
このままなら倒産だな」
「……何故そんな事に」

倒産と口にしながらも、ディアナは嬉しそうだ。

「やったのはテュア型さ。感性特化支援機だ。
戦闘機のハルムト型じゃなかった。まあそうだね。お前たちはいつもマスターより先に壊れるからね」
「……」
「毒を盛ったのさ。マスターがね、えらく働き者で。全然休みを取らずにさ。
でも、風邪を引いたたった一日だけちゃんと休んだ。
テュアは考えたのだね。可逆範囲分だけ体を悪くしたら、かえって体を休めてくれるだろうと」
「……」
「そして、失敗した」

返答出来なかった。
ハルムトシリーズではないとしても、同社の連動型のナノスが、フォウスを、殺した。
衝撃だった。
その事にも、それで制作者が楽しそうなのにも。

「アイザック・アシモフが好きなんだ」

彼女は突然別の事を言いだした。

「ロボット三原則もそうだし、お前たちが三位一体なのも、ある作品をヒントにしてある。
でもね、本当は「本能・知性・感性」じゃなくて、「親性・知性・感性」で三位一体なんだ」
「親性」
「そ。
だけど、ナノスに親性は変だって、セイが言うもんで、そこを「本能」に変えた。……でもね、違うと思うんだよ」
「……」

「今回も、自己破壊をしかけたんだって?」
「はい」

次々変わる話題に、ついていくのがやっとだ。

「自己破壊する本能なんて、どこにあると云うんだ。
自分を壊してでも、誰かを守る。それこそ「親性」と言わずになんと呼ぶ。
ああ、お前たちじゃ無理だった。
「親性」機がフォウスを殺す事は出来ない。「知性」もまた然り。
神殺しの剣に成りえたのは「感情」だった」

楽しそうに語る彼女を、ハルムトは無言で見上げる。

「だからね、お前はもうイラナイ。
私の望みは叶った。私は商売人であるより先に、職人だからね。
ナノス制作はもうやめる。会社は畳む」

ハルムトはじっと彼女を見上げる。
たった数日前にそれを言われていれば、それじゃあと自己破壊したろうけれど。

「俺を売れば業績が戻るとまでは言えなくとも、まとまった資金にはなるはずですが」
「正直ちょっと考えたけどね」
「よろしいのですか」

今は「イラナイ」が違う意味に聞こえる。

「俺は俺自身をマスターに設定しても、よろしいのですか」
「うん」

彼女は頷いて、満足そうに笑った。


-------------ハルムト 全エピソード END----------------
発端はこちら。

刀剣乱舞ヘイト創作騒動の顛末まとめ。
http://anond.hatelabo.jp/20150902124558

(※なお、今回の騒動は「避けたい人が避けられない」状況が問題だったのであり、ヘイト創作やブラック本丸そのものが悪い訳ではありません。
私自身も、それらは特別に好きでもなければ嫌いでもありません。面白いかどうかが重要です)


<引用ここから>
よくあるブラック本丸作品のテンプレは、主人公のオリジナル審神者(だいたいが少女である)が政府に拉致同然に連れてこられるところから始まる。

強制的に審神者にさせられた少女は、ブラック本丸というところで元々の審神者から虐待を受けていた刀剣男士の面倒を見るように言われる。だが虐待を受けていた刀剣男士たちは人間不信に陥っているので、主人公を見ると暴力を震ったり、レイプしてきたりする。

主人公はそれでも忠実に職務を果たそうとし、傷ついている刀剣男士たちを手入れすべく手入れ用の資源(刀剣男士は資材というアイテムを消費して手入れを行うと負傷を回復することができる)を自分でとりに行く。そして命からがら資源を採集して戻り、刀剣男士を手入れするもしくは新しい刀剣男士を鍛刀するなどして仲間を増やし、最終的にはそうやって増えた仲間が敵の刀剣男士を攻撃したり罵倒したりして、主人公と仲間だけが幸せになる。敵の刀剣男士は場合によっては悲惨な目に遭う。
<引用ここまで>


これを読んだ時の疑問が、
1)ヘイトである必要はあるのか?
2)とうらぶの二次創作である必要はあるのか?
3)オリキャラ無双である必要はあるのか?
4)制裁するなら、結局はキャラの使い捨てでないか?(和解なら分かる)


この辺が疑問で、とりあえずまずは読んでみようと、しぶの「ヘイト創作」タグ検索で読み始めたんですが、まあ、そもそも小説の体をなしてないレベルの物が多くて、酷いのなんの。あれ?このタグって、文章力ないですよの免罪符なのかな?、と思ったレベルで。
最近はあまりアマチュアの小説読んでなくて、紙媒体の本がメインだったので、いやあ、やっぱり商業ルートに乗ってる作品は、ある一定の品質が保障されてるんだなあと。

話が逸れました。

「ヘイト創作」に加えて、「1000user超え」も追加で検索することを教えて頂きまして、これでなんとか読める作品が幾つか見つかりました。
まだごく最近の物しか見れていないので、出来ればとうらぶヘイト創作黎明期までさかのぼりたいのですが。
ヘイト創作について気になるので教えてくれ、という方が複数いらしたので、ひとまずは途中経過報告を。

なお、「ヘイト創作についての参考作品」としてはいいと思いますが、単純に読み物として読むならば、無理に守備範囲外に手を出す必要は無いと思いますよ。
最後の2つ以外。これは面白かった。
あと、「ヘイト創作」かつ駄作を読みたいなら、「ヘイト創作」タグの評価が低い物を見れば割とすぐ問題点は分かると思います。



-------------------以下すべてぴくしぶ作品。無断リンクです-----------------------


■審神者の乗っ取り事情
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5630260

話題の乗っ取り本丸・ヘイト創作について、手早くテンプレを理解するにはボリューム等も丁度いいかなと。
ヘイトである必要性、男士の描写に関してはかなりぬるいですが、審神者無双ではないのでまだとっつきやすいです。
キャラ設定だけ走って、物語としては仕上がってません。ヘイト側の男子の心理・行動描写が薄く、単に気に入りは味方、良く知らないのは敵側にした感があります。



■【刀剣乱夢】審神者になりたくなかった審神者の本丸が乗っ取られた話
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5723114

タイトルまんま。
主役の丁寧な感情表現と、身の丈にあった思考が好感です。

ヘイトである必要性は感じられました。
ご都合主義ラブラブ本丸ではなく、リアルを追求したら刀剣全員とは仲良く出来ないわなあ……というのが伝わってきます。
二次創作としての再現度はまあまあ。1VS全の構図が多い中、本丸を二分する結果は説得力があります。こっちのキャラはこっち側じゃないか……という感じがするものの、ここは解釈の範囲内。
審神者はごく一般的な女の子で、無双要素は一切なく、感情移入は可能。ちょっとフワフワしてはいるものの、若さで説明が着く範囲。
小説としての完成度は中の上。それなりの納得も多少の爽快感もあります。


■とある二口の刀と審神者の話 
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5721805

テンプレと見せかけて、ちょっと捻りが効いています。
刀剣は悪意があるというより、善意を知らないと言う印象で、非人間感があってこれはこれで。ヘイト描写が必要な理由も感じられます。
出る刀剣を絞った事で、キャラの再現性もある程度あります。
問題解決と本丸乗っ取りに関して、主人公の知恵と努力が見られ、読み物として面白い。
いまつる可愛いよ、いまつる。


■もう、アイツ等なんか信じない
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5728795
■もう、アイツ等なんか信じない 2
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5729575

本丸を乗っ取られた審神者(1)が、次にブラック本丸へ行く話(2)

1は、正直小説にもなってないただのモノローグ。
ヘイト要素は少ない。刀剣もほぼ出てこないし、とうらぶ二次である必要性が感じられません。
ただ、2で少し持ちなおし。
ヘイト要素は少ない物の、ブラック描写は少しあり。
審神者は無双要素が少々あるものの、勤勉要素で埋めて余ります。
ヘイト創作テンプレを下敷きに、どんでん返しがあり、最後はくすりと笑えます。




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以下はおまけ。
「ヘイト描写」は扱っていても、これは「ヘイト創作」ではないんじゃないか??と思いますが、面白かったし、関係はしているので。

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■乗っ取り見習いは審神者になれるか
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5668067#1

これは、乗っ取り系やヘイト系と見せかけた別物ですね。
非常に読み応えのある作品で、夢中で読んでしまいました。
確かに、乗っ取りは出て来る、鞍替え刀剣男士も出て来る、審神者も高スペック。だけど、それを有り余る文章力とストーリーで読ませてくれます。
男士達の描写も緻密で丁寧、ほぼ全刀剣が出てくるのに、各自それぞれ特徴をしっかり掴んでて、確かにこれはあいつらだ、と思えます。誠実な二次創作です。
特に鶴丸が良かった。多分推し刀なんでしょうが、推し刀を描写する時、無意識にしてしまいがちなご都合無双や、わざとらしい匂いがしません。お見事。

惜しむらくは冒頭の軽いノリのネタ。
どんな効果を狙ったのかな? これ、ネタに走らなくてもちゃんとした文章で書けたでしょうに。
ただもし、一般的なヘイト創作だと誤認させる為に挿入してるなら見事としか言いようがないです。
とりあえず、冒頭のノリで敬遠せずに、最後まで読んで欲しいです。

追記:前後の作品を呼んだら原作未プレイだと書いてあって震えています……。



■審神者と刀剣は同じ先へ行くのか
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5692382#1

上記と同じ作者さんの次回作。
ブラック本丸ではあるけれど、ヘイト創作ではないですね。
でも、良かったので推薦しておきます。
序盤でン?って引っかかった所が伏線で、後から一気にまとめていく手腕がお見事。相変わらず男士達の心情描写や関係も見事ですよ……。
「俺がこの物語の中にいたら、こうするのに!」を、オリキャラが見事にやり抜いてくれます。オリキャラの本来の役目ってそうだよ……そうなんだよ……。素晴らしい。



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まだちょっと、具体的な「制裁」シーンがある物が見つかってなくて、掴み切れてないですね。
ヘイトっぷりも、ふわっと書いてあるだけの者が多くてぬるくてですな……。
「これがヘイト創作だ!」というオススメがあればぜひ教えて下さいですー。
今日は、ニャーさんの退院報告を書く予定でした。

実は入院してたんですよって。
糖尿病だって。猫も糖尿病になるんですね。でも、大丈夫だったんですよって。
ところが、まあ猫のすることですから、ちょっと気が変わって虹の国へ行くことにしたようです。
12歳ですから、ちょっと早いもののそういうお年頃ですね。

メイさんは何か変?と思いつつも、特に気にしていないようです。
サツキさんはいつもと違う!ってとっても警戒しています。
双子なのに、こんな時も反応の違うふたりです。



ニャーさん、お疲れ様。
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