でも、だいたいの喫煙者は、そこ分かってて吸ってるようですね。
うちの職場は建物内禁煙なので、
喫煙者は、わざわざ外に出て吸ってます。
雨の日も雪の日も。
わざわざ体を悪くしてるんだから、生暖かい目になっちゃいます。


私自身は煙草嫌いなので、吸わないし、今後も吸うことはないでしょう。
しかし、個人のあれこれには口だししない主義なので、
煙草に限らず、積極的な排除運動をする気はないです。

ただ、煙草の場合は、回りに有害だっていうのが、問題ですよ。
全く煙草を吸わない友人が、咳が酷いので病院に行ったら、
「ヘビースモーカーの肺ですね」
と言われた、と聞いたときはさすがに震えました。
友人の職場は、その人以外全員吸うそうで、常に副流煙に巻かれてるとのことでした。


この辺つらつら考えてて、
あ、なんかこれ狂犬病ワクチン問題に似てるな～と思ったのが、
本日の日記でございます。


狂犬病をご存じですか？
発病すれば致死率ほぼ１００%っていう、人畜共通感染症です。
怖い病気ですが、日本では近年の人間の発生はほぼゼロです。
外国で噛まれて、日本に帰ってから発症……っていう例はありますが。

この、ほぼゼロにできている理由のひとつが、
飼い犬の狂犬病ワクチン（注射）の接種義務のおかげです。
……でもこれ、やっぱりチクッとするもので、
犬はとっても嫌がるんですよね。
見てる飼い主さんもツライ。

「日本でほぼ発生してない狂犬病なのに、絶対にワクチンをしなきゃいけないのか？」
って聞かれたら、私は「絶対ではない」って言います。
住宅地で飼われてる室内犬なら、そうそう野性動物や他の犬との接触することもないわけで、
また狂犬病にかかった人間に、犬が噛まれるってシチュもないわけで、
病気になる可能性っていうのは限りなく低いわけです。

でも、
「じゃあ、ワクチン接種しなくてもいいか？」
って聞かれたら、「した方がいい」って答えます。私はね。

問題は、
「狂犬病にかかるか、かからないか？」
ではありません。そっちはむしろどうでもいい。
「かかった時に後悔しないかどうか？」
なのです。

あなたの愛犬が苦しんで死ぬのを見て、それがワクチンをしなかったせいだったときに、
「それがコイツの運命だったんだ」って言えますか？
あなたの愛犬が、隣の家の犬や子供を噛んで、彼らが死んでしまったときに、
「うちの隣に住んでいたことがあなたの罪なんだ」
って言えますか？

言えるならいいのです。
軽蔑はしますけど、それがあなたの人生です。
言えなくて、起こってから後悔するくらいなら、ワクチンはしたほうがいいです。
未来に起こるかもしれない事故を、予防できる手だてがあるなら、
起こらないし無駄かもしれないけど、打っておいたほうがいいです。


さて、本筋に戻って。
喫煙者さん。
あなたの子供や、職場の同僚が肺ガンで亡くなった時に、
あなたには後悔しない自信がありますか？
別に自分の煙草が原因とは限らないし、と言えますか？

言えないならば、そろそろやめてみるのはどうでしょうか。