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貴志祐介は「黒い家」が衝撃的だったので、また見てみたいと思ってたところに、映画化で本屋にずらーっと並んでたので、手にとってみました。
まだ上巻読みおわったところですが、これを「嫌い」という大島優子は「普通の感覚をもった」人だと思いますねー。
私はひねくれてるんで、好きですけど(笑)
むしろ「嫌い」発言で、確実に話題になったわけで、広告戦略としては大当たりだと思います。というか、これを「好き」と言いはじめて、アイドルが銃を乱射でもしたら確実に放映中止になったわけで。
んー。たぶん、クレームを言ってる「映画関係者」は、裏読み広告戦略に納得がいかない真面目な方なのでしょう。

貴志祐介は、「黒い家」では、殺人者の周囲に光をあてつつも、主役はあくまで被害者の方であって、殺人者は「正体不明で理解不能で、ゾンビのようにしつこく悪魔のように冷酷」な存在でした。
この「悪の教典」では、殺人者を主役にして、その心理を書きつつ、絶対的な相容れなさ、欠落を浮き上がらせてる気がします。

蓮実教師は喜怒哀楽もあるし五感もあるし、何より非常に聡明で理知的な人物として描かれています。
私はこの人は快楽殺人者じゃないと思いますね。必要だから殺した、ってあたり職業殺人者に近いものがあるかと。

共感能力に欠けていること=殺人の可能性がある、ではないと思います。実際に共感能力が高すぎる人の方が、ペットを理解できずに殺す(自分の好きな嗜好品をあげる、寂しいだろうと複数飼育する等々)のを見てきてますし。
ただ、この人は紛れ込んだ「黒い羊」で、他の羊たちを自分と同じ生き物と思えなかったんだろうな、というのがここまでの感想。

下巻は貸してるので、返ってきたら読みます!
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