誰でもお気軽にコメントどうぞ。過去記事や微妙に趣旨ずれてても気にしない系のかりょです。
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このニホンという国は奇妙だ。
ベンチに腰掛けて絵里香を待ちながら、アクタイオンは思う。
何がって、道行く人の足音が一番おかしい。
誰ひとり戦士の足音をしていない。誰もが戦いを知らないお姫様やお殿様の足音だ。
そんなはずはない。誰もが守られる人ならば、どうやって国を維持するというのだ。
きっと、羽音がないからだ。羽音を聞けばもっと分かる筈。
ところが、この国のヒトには、翼が生えていない。
翼なしでどうやって飛ぶのだろうと聞いてみたら、機械の羽を使うのだそうだ。
本当に、この国のヒトは奇妙だ。
それとも奇妙なのはアクタなのだろうか?
戦士は、国の運営に必ずしも必要なものではないのだろうか?
それを思うと、自分の根源を揺らされたような、居たたまれないような不安がアクタを襲う。
気分転換に羽づくろいでもしようと思ったら、羽がなかった。今は人間に化けているのだ。
ただひとつ、アクタを否定しないで、この現状を説明出来る事がある。
そう。ニホン人は、ニンジャの末裔なのだ。
一見、戦士が居ないように見えるが、それはニンジャがうまく一般人に擬態しているのだとすれば、納得出来る。
やはり、それが一番現実的な結論だ。アクタはひとつ頷いた。
ふと見れば、絵里香が青年達に囲まれている。
両手が塞がっている絵里香は振りはらう事も出来ず、困惑しているようだ。
ナンパにも見えるが、もしかしたら、ニンジャの攻撃かもしれない。
アクタは、勢いよく立ちあがった。
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光夢ちゃん、リクエストありがとう!
というわけで、絵里香ちゃん視点での漫画と、アクタ視点でのSSという、
同じ場面なのに、全く意味の違うアレをどうぞ~。
いやーなんか、絵里香ちゃんって、こういう少女漫画的、ベタベタなシチュエーション好きそうだなって。
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