誰でもお気軽にコメントどうぞ。過去記事や微妙に趣旨ずれてても気にしない系のかりょです。
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(これは2008-08-24に書かれた、ソレンティア学園のPCかりょ関係のSSの転載です)
(ダイジェスト:
かりょさんは治療幻惑科の幻惑魔法使いを目指して、魔法学園で学ぶ19歳。
ある時、若返りのシュークリームを食べて5歳になってしまった。ガッツリ暴れまわった炎の5歳児は、駆けつけた姉アイフィールによって元に戻される。
その後日、日記に向かうかりょの姿があった……)
かりょの世界は、7歳で一回終わった。
・・・もちろん、当時のかりょにとっては、だけど。
世の中にはもっと辛い生活してる子も、酷い目にあってる子もいるってこと、今は知ってるけど、7歳のかりょにとっては、それは世界が終わるくらい、恐ろしいことだった。
大人であることが、魔法使いであることとイコールである場所では、ソレンティアの招待状が届かないっていうことは、永遠に大人になれないということ。
何でもできて、男の子より強くて、誰よりも尊敬する5歳上の姉のアイちゃんが大人になれないなんて・・・、困惑よりも、怒りよりも、先に感じたのは、恐怖だったよ。アイちゃんに、ソレンティアからの招待状が来ない、ってことは。
・・・遅れているだけに決まってる、何か手違いがあったに違いない。
そう思い続けて1ヶ月がたち、半年がたち、一年がたった。
「かりょより、アイちゃんが先」
「アイちゃんの分がないなら、かりょもいらない」
周囲の大人たちの反応が変わっていくのが分かるからこそ、かりょは必死でアイちゃんをたてようとした。
いつも楽しそうにしていて、にぎやかにしていようとした。
治療幻惑科に針路変更したのも、このときだっけ。
かりょはどうしても、「前衛を必要とする魔法使い」「ひとりじゃ何も出来ない魔法使い」でなきゃならなかった。
・・・最も、そこで「自分にも招待状が届かないかも」って想像ができないあたり、かりょもまだ子供だったんだね。今じゃ笑っちゃうばかりだよ。
・・・でもそのささやかな抵抗は無駄になった。
アイちゃんが、村を出て行っちゃったから。
でも、かりょは、アイちゃんを憎むことなんて、絶対に出来なかった。
・・・だったら、誰が悪い?
決まってる。ソレンティアだ。
ソレンティアの誰かが、間違えたんだ。
その時からかりょは、ソレンティアへの子供っぽい怒りをずっと、抱いてる。
それについては、とうさまであり、師匠でもあるアイデュから、かなり矯正を受けた。
「怒って良いのは、前衛の魔法使いや戦士だけだ。後衛の治療幻惑魔法使いは、常に冷静でなければならない」
とうさまは何度もそう言ったっけ。
前衛から後衛への変更は、思考回路の変更までを要求される、難事業だった。
大部分において、それは成功したと思う。
・・・そろそろかりょも、大人になるべきだよね。
それは分かっているんだけど、かりょの中の子供の部分は、未だに怒ってるみたい。
ソレンティア関係者の誰かが、かりょを不幸にしたという妄想が、いつまでも消えないの。
ソレンティアを許してしまったら、かりょの12年分の思いは、どこへ行けばいい?
それを忘れたふりできるのが、大人っていうものなんだろうか。
*★*----*★*
(──いつか、ソレンティアに復讐してやろうと思いながら、そんな不遜な思いを抱くかりょに入学を許したソレンティアを哂っている。
いつか、ソレンティア校則で禁止された行為を、おおっぴらにやってやろうと思いながら、それがばれたら、卒業できないかもと怯えている。
会長や、寮長のとりまき学生に、意地悪な質問をなげつけながら、その程度のイヤガラセしかできない自分に失笑している。
ソレンティアの秘密を暴いてやろうと策略しながら、自分がけしてそうできないことを知っている──)
(ダイジェスト:
かりょさんは治療幻惑科の幻惑魔法使いを目指して、魔法学園で学ぶ19歳。
ある時、若返りのシュークリームを食べて5歳になってしまった。ガッツリ暴れまわった炎の5歳児は、駆けつけた姉アイフィールによって元に戻される。
その後日、日記に向かうかりょの姿があった……)
かりょの世界は、7歳で一回終わった。
・・・もちろん、当時のかりょにとっては、だけど。
世の中にはもっと辛い生活してる子も、酷い目にあってる子もいるってこと、今は知ってるけど、7歳のかりょにとっては、それは世界が終わるくらい、恐ろしいことだった。
大人であることが、魔法使いであることとイコールである場所では、ソレンティアの招待状が届かないっていうことは、永遠に大人になれないということ。
何でもできて、男の子より強くて、誰よりも尊敬する5歳上の姉のアイちゃんが大人になれないなんて・・・、困惑よりも、怒りよりも、先に感じたのは、恐怖だったよ。アイちゃんに、ソレンティアからの招待状が来ない、ってことは。
・・・遅れているだけに決まってる、何か手違いがあったに違いない。
そう思い続けて1ヶ月がたち、半年がたち、一年がたった。
「かりょより、アイちゃんが先」
「アイちゃんの分がないなら、かりょもいらない」
周囲の大人たちの反応が変わっていくのが分かるからこそ、かりょは必死でアイちゃんをたてようとした。
いつも楽しそうにしていて、にぎやかにしていようとした。
治療幻惑科に針路変更したのも、このときだっけ。
かりょはどうしても、「前衛を必要とする魔法使い」「ひとりじゃ何も出来ない魔法使い」でなきゃならなかった。
・・・最も、そこで「自分にも招待状が届かないかも」って想像ができないあたり、かりょもまだ子供だったんだね。今じゃ笑っちゃうばかりだよ。
・・・でもそのささやかな抵抗は無駄になった。
アイちゃんが、村を出て行っちゃったから。
でも、かりょは、アイちゃんを憎むことなんて、絶対に出来なかった。
・・・だったら、誰が悪い?
決まってる。ソレンティアだ。
ソレンティアの誰かが、間違えたんだ。
その時からかりょは、ソレンティアへの子供っぽい怒りをずっと、抱いてる。
それについては、とうさまであり、師匠でもあるアイデュから、かなり矯正を受けた。
「怒って良いのは、前衛の魔法使いや戦士だけだ。後衛の治療幻惑魔法使いは、常に冷静でなければならない」
とうさまは何度もそう言ったっけ。
前衛から後衛への変更は、思考回路の変更までを要求される、難事業だった。
大部分において、それは成功したと思う。
・・・そろそろかりょも、大人になるべきだよね。
それは分かっているんだけど、かりょの中の子供の部分は、未だに怒ってるみたい。
ソレンティア関係者の誰かが、かりょを不幸にしたという妄想が、いつまでも消えないの。
ソレンティアを許してしまったら、かりょの12年分の思いは、どこへ行けばいい?
それを忘れたふりできるのが、大人っていうものなんだろうか。
*★*----*★*
(──いつか、ソレンティアに復讐してやろうと思いながら、そんな不遜な思いを抱くかりょに入学を許したソレンティアを哂っている。
いつか、ソレンティア校則で禁止された行為を、おおっぴらにやってやろうと思いながら、それがばれたら、卒業できないかもと怯えている。
会長や、寮長のとりまき学生に、意地悪な質問をなげつけながら、その程度のイヤガラセしかできない自分に失笑している。
ソレンティアの秘密を暴いてやろうと策略しながら、自分がけしてそうできないことを知っている──)
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